日経平均は続伸により28,000円台で週の取引を終了、イギリスではエリザベス女王が96歳で逝去

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  • 2022年9月9日
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続伸により28,000円台で取引を終了

9月9日金曜日の日経平均は、前日比+149円高の28,214円となり続伸。昨晩の米国市場はダウ平均+193ドル高、ナスダック指数+70ポイント高と上昇。米国市場の上昇を背景に日経平均も上昇して、今週の取引を28,000円台で終えました。

イギリスではエリザベス女王が96歳で逝去

英エリザベス女王が8日に滞在先のスコットランドにて死去、96歳の生涯を終えました。20代で女王の座につき70年の長きに渡る在位となりました。イギリスは正式名称が“グレートブリテン及び北アイルランド連合王国”です。その名の通りイギリスは各地域の連合王国です。

しかし近年のイギリスはEU離脱の後、スコットランド独立機運の高まり、そして北アイルランド問題の再浮上の懸念など、イギリスという国の形を揺るがす問題が浮上しています。しかし英国で圧倒的な人気を持つエリザベス女王の存在が、各地域の独立機運を鎮めていた一面があります(特にスコットランド)。

イギリスは立憲君主制の長い国ですが、カリスマ的人気のある国王がなくなると、立憲君主国でもまとまりがなくなる例は、タイなど身近に存在します。国の形に亀裂が入る現在のイギリスにおいて、エリザベス女王の死は非常に重いといわざるをえません。

新たな国王にはチャールズ皇太子が就任し、チャールズ3世と呼ばれることが決定しています。新国王はかつてのダイアナ妃との離婚問題もあり、決して英国民からの人気が高い訳ではありません。即位後にイギリス統合のシンボルたり得るのか、鼎の軽重が問われることになりそうです。

2022年はコロナ禍の影響が残る中で、ロシアによるウクライナ軍事侵攻から始まり、ソ連ゴルバチョフ元大統領の死、そして英エリザベス女王の死という歴史に残る1年となりつつあります。しかしまだ2022年は9月になったばかりです。

2022年の大きなイベントはエリザベス女王の死で終わるのか、それとも最後の最後に隠し球があるのか分かりませんが、残り3ヵ月半の行方が注目されます。

まとめ

昨日の急騰に加え、本日も149円高となり日経平均は28,000円を維持して取引を終了しました。8月に急落した日米の株式市場ですが、今週はようやく下落に歯止めがかかった形となりました。下落のターンが終わり来週からは上昇ターンに入るのか、来週の日経平均の行方が注目されます。