7月29日金曜日の日経平均は、前日比▲13円安の27,801円となり3日ぶりの小反落。昨晩の米国市場はダウ平均+332ドル高、ナスダック指数+130ポイント高の大幅高となりましたが、日経平均の上昇はわずかに留まりました。今年は米国株価指数より日経平均のほうが堅調に推移しましたが、足元では米国市場優位の展開となりつつあります。
昨日28日に発表された、米国の4~6月四半期実質GDP速報値は前年比▲0.9%減となり、前四半期の▲1.6%減と合わせて2四半期連続でのマイナス成長に。ついに米景気も後退局面か、と話題になりました。しかしフタを開けてみれば、ドルは下落したものの米株式市場は急騰しています。
米景気は好調か後退かについての議論は分かれており、イエレン米財務長官は立場もあり、米景気は堅調、とのスタンスを維持しています。しかし客観的にGDPが2四半期続けて前年同期比マイナスとなれば、景気後退といえるでしょう。難しいのがアップルなどで市場予想を上回る決算が発表されており、経済指標のみでは景気後退と言い切れない側面があるところです。
米国は現在、“インフレ”と“利上げ”と“景気状態”が3すくみの状態です。FRBはインフレ退治のために景気後退に構わず利上げを継続中。普通に考えると利上げにより景気は後退します。しかし、利上げしても景気は多少の後退に終わりインフレも退治でき利上げも終了、というベストシナリオの可能性を株式市場は嗅ぎ取っている可能性もあります。
ともあれ、景気後退=株安、と早とちりすると痛い目にあわざるを得ません。米株式市場は足元で急騰していますが、弱気筋の売り注文が踏み上げられている側面もある、と報じられています。2022年は苦戦が続く米株式市場について、8月は久しぶりに前向きな展開が見られる可能性もあります。
本日の日経平均は▲13円安の小幅安で終わりましたが、7月27日の米利上げを契機に株式市場は動きを始めつつあります。来週からの8月相場は夏枯れ相場とはならず、米株式市場の上昇に後押しされて日経平均の上昇も期待したい所です。