9月6日火曜日の日経平均は、前日比+6円高の27,626円となり小幅高。昨晩は米国がレイバー・デーで祝日のため米株式市場は休場であり、日経平均は方向感のない小動きが続きました。
東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件で本日6日、KADOKAWA<9468>の元専務らが贈賄容疑で逮捕されました。また東京地検特捜部はKADOKAWAの経営実権を握る角川歴彦会長の自宅も捜査しており、今後更に事件が拡大する可能性もあります。
利権の噂はあれど実際に事件化することがなかったオリンピック関連の贈収賄ですが、今回は検察の捜査が着実に進んでいます。贈収賄の全体像は今後明らかになるとして、オリンピックとはいえ逮捕者が出るようなイベントは、上場企業としてはスポンサーとなるのは割に合わないといわざるを得ません。
実際に本日のKADOKAWAの株価は▲5.42%の大幅安です。大きな利益が出るとの目論見が外れて、逮捕者が出る・会社の評判は落ちる・株価が下がるでは、一体何のためにオリンピックのスポンサーとなったのか訳が分かりません。
紳士服のAOKIも出版の角川も既に知名度のある企業であり、下手にオリンピックに関与したことで両社は大きな損害を被る結果となりました。今後株主代表訴訟の可能性もあり、両社にとってオリンピックはとんだ疫病神となりつつあります。
国内オリンピック関係団体及び札幌市は、2030年冬期オリンピック・パラリンピックの招致を目論んでいます。しかし東京オリンピックの贈収賄事件の捜査が進む中、国民感情として簡単に札幌オリンピック誘致が進む訳はありません。日本人のオリンピック好きは世界的に有名ですが、さすがに東京オリンピックの贈収賄事件で、少なくとも簡単に札幌オリンピックを誘致する話は出しにくくなっています。
少子高齢化で政府や企業としても利用できるお金が限られつつある中で、本当にオリンピックの誘致は必要なのか、東京オリンピックの贈収賄事件はそれを考えるよい機会になるのではないでしょうか。
昨日に続き本日も日経平均は小動きの展開が続きました。しかし今晩から今週の米株式市場がスタートします。米雇用統計明けの金融市場がどのような方向に進むのか、今晩の米株式市場そして明日の日経平均の行方が注目されます。